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"Great Wall of Itoshima" 糸島の素敵な岩壁

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2019年の夏にオーナーのジョナサンがアメリカ・オーストラリアガーデンに高さ1メートル、長さ55メートルの岩壁を作ると言いました。そういった物は作ったことがありませんでしたが、ボランティアと一緒に私が自分で作ることを提案しました。私たちよりも技術のある業者の方に作ってもらうこともできましたが、その方法ではこんなに楽しむことも学ぶこともできなかったでしょう。

地元の造園会社である旭造園さんから岩と真砂土(まさつち)を調達することができました。(アサヒと言えばビールですね、ただ飲むのは岩壁作りが終わってからにしましょう。)オーナーの楢崎さんにはとても良くして頂き、ショベルカーまで使わせてもらいました。もちろん私が安全に使うことができるのを見せられたら、という条件でした。私はきちんとしたトレーニングを受けたことがなかったので、ドキドキしながら操作をはじめました。無事すぐにコツを掴むことができ、楢崎さんのお墨付きを頂き、1ヶ月も無料で使わせて頂きました。旭造園さんありがとうございました!

日本の太陽からイギリス人の繊細な私の顔を守るために覆っています。インターネットに載るなんて思いもしていませんでした!

楢崎さんは別日に岩壁を作る方法と秘訣を私たちに教えにも来てくれました。これからご紹介しますね。

まずは地面の準備です。急な斜面の下に岩壁を建設をする予定だったので土手の下の方をショベルカーを使って削り取る必要がありました。土を掘りおこしたら、次は地面を平にして固めます。この作業もショベルカーを使って行いました。

次は岩の第1層目です。土台の層に1番大きな岩を使い上の層への丈夫なサポートにする方法が最善策です。このような大きな岩は運ぶには大きすぎたのでショベルカーを使いました。さらに手で転がして場所の調整は必要でしたが。岩には色々な形やサイズがあるので、ジグソーパズルを組み立てるように上手くはまるベストな岩を見つけなければなりませんでした。

岩を並べる度にその後ろに真砂土を入れて固めることで壁を支えていきます。理想的には正面は平らにして、少し後ろに寄りかかっているような状態を目指していきます。壁全体が真砂土に対して少し後ろに寄りかかり、その真砂土は元からある土手に支えられている状態です。こうすることで壁が前に倒れるのを防ぐことができます。

最初の層が完成した後は、ほんのひとまわり小さい岩を使いながらこのプロセスを2層目も続けました。この頃にはショベルカーをすでに返却していたので岩は全て手で運ぶ必要がありました。このプロセスを必要な高さになるまで続けました。1番上の層では下からの形と横との高さの両方を合わせる必要があったので、1番難しい作業でした。

またこの作業と同時進行で行ったのは正面側の岩同士が接触している部分にコンクリートを塗ることでした。このコンクリートによって後ろの真砂土が隙間から漏れ出てくるのを防ぎ、壁を少し補強することができます。とても時間がかかる作業なので、ここまでは完全には終わっていません。

まだコンクリートの作業が終わっておらず、壁をより綺麗にするために1番上の層の岩をいくつか交換するかもしれません。ですがそれ以外は岩壁は1年半越しにほぼ完成しました!他の仕事と並行して少しずつ作業を進めていたので、本当に1年半はかかっていませんが。

「糸島の素敵な岩壁」の建設を手伝ってくれたワークアウェイやボランティアの皆さんありがとうございました。写真に写っていない人たちのことも忘れていませんよ。